MetaMoJi Share 事例紹介

02.塩澤一洋教授ゼミ

以前から講義やゼミでNote Anytimeを活用しておられる成蹊大学法学部・塩澤一洋教授が、今度は、Share Anytimeを使ってゼミを実施すると聞き、見学させていただきました。
成蹊大学法学部のゼミで行われたShare Anytimeを使った授業の様子。
題材となる説明文書に個々の学生が、注釈や写真を貼り付けていった。
この日の授業は、ある事故の裁判を題材に、当事者たちの複雑な契約関係について、当事者の関係を図式化するというものでした。発表する学生があらかじめ用意した説明文書はiPad上のShare Anytimeに読み込まれており、学生たちは、各人のiPad上でこの文書にアンダーラインを引いたり、分からない用語について説明を加えたり、また、その場で調べた写真や地図を貼り付けます。その上で、Share Anytime上の枠の中に、個々の学生がそれぞれ図を書き込みます。
このとき、Share Anytimeの画面は、参加者全員で共有されているため、各人が何を書き込んでいるかを互いに知ることができます。そうした書き込みに触発されながら、図式化していきます。塩澤先生は、各人の書き込みを俯瞰して見ることができ、個々の学生へのアドバイスなどをリアルタイムに行うことができるのです。
学生たちが相関関係を図式化。個々の図が一覧できるようにしている。
このような授業を行った塩澤教授は、Share Anytimeを使ってノートをゼミ生と教員が共有することについて、私たちのインタビューに、次のように答えていただきました。
「Share Anytimeによって学生と教員が刺激し合えた」と、塩澤一洋教授。
「Share Anytimeを今回のゼミで使ってみて、思った以上に学生たちが能動的になるということが分かりました。学生と教員が一堂に会して全方向で刺激をし合うということに意味があります。その点において、Share Anytimeを使うと、従来できなかった全方向化の限界を越えることができると思います。Share Anytimeというアプリケーションは、授業の可能性に大きな広がりをもたらすものだと思います。」
大学のゼミにおいて、全員で一気に相互の情報を見て反応しながら考えをまとめるという、Share Anytimeを使った新たな試みを見せていただきました。
近隣の考えをライブで参考にしながら思考を深めていくという勉強方法も、Share Anytimeで可能になるんだと実感いたしました。
浮川初子